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たとえば愛 [昭和のテレビ・ドラマ]

とまどいトワイライト.jpg

脚本家の倉本聰が1984年に北海道富良野に設立した、富良野塾が残念ながら今年4月4日で閉塾しました。倉本聰の作品に「北の国から」や「風のガーデン」など、心に残るドラマが数多くありますが、なかでも1979年14までTBSで放送されたドラマ、「たとえば愛」は特に印象に残る名作でした。1979年というと私は入社二年目の頃で、毎日深夜まで仕事に忙殺されていたので、テレビを観る時間はあまりなかったのですが、先日シュガーさんの「シュガータウン日記」に書かれていた、「たとえば愛」と、豊島たづみが歌った主題歌「とまどいトワイライト」を拝見して、忘れかけていたこのドラマとテーマ曲を懐かしく想い出すことができました。ありがとうございます。

阿木耀子:作詞、宇崎竜童:作曲によるこのレコードを持っていたのですが、You Tubeで聴いてみたところ、ドラマの動画がかなりアップロードされているのに驚きました。誰しも心に残る想い出の音楽や映画がありますので、想い出のドラマとして「たとえば愛」が心に残る人がこんなにいらっしゃるのですね。

大原麗子演じる深夜放送の人気DJ九条冬子は、元放送作家の工藤六助(原田芳雄)と離婚をした一年後に、広告代理店勤務の高井五郎(津川雅彦)と再婚をしますが・・・・・。ストーリーはこの三人の奇妙な関係と、それをとりまく人たちとの人間模様が描かれています。大原麗子の私生活もこのドラマのように、元電通マンの渡瀬恒彦と離婚後に再婚した森進一と、二人の男性が織り成す人生だったのではないかと思います。


鮫島宗哉さんが人気DJをされていた36年前の、HBC釧路放送局の深夜放送「釧路 ないと.ナイト.Night」を以前書きましたが、このCDを再度聴いて感じるのはひとつの番組構成を、ディレクションする仕事もやりがいがあって楽しいでしょうね。私も放送局に就職をするとよかったかなぁ~!なんて思います。

思春期の中高生を中心としたリスナーから届く手紙や葉書のなかには、紅茶のティーバッグや胃薬入りというユニークなものもありますが、学校や受験、恋愛の悩みなど、近況とリクエスト曲が書かれたお便りを読んで、鮫島さんは的確なアドバイスをされていました。ある男子中学生の片思いの悩みが書かれた葉書には、"片思いをしているときの方が自分自身が鍛えられる"、"人間が成長する"というようなお答えをされています。60分番組の放送のなかにDJとリスナーをつなぐ、ひとつのドラマがあるように思います。

当時この番組を聴いていた人達は現在50歳前後になっていますので、もしもこのブログを読んで頂けたなら、鮫島宗哉さんのお名前から当時を懐かしく想い出してくれると思います。当時26歳から27歳だった鮫島さんは、この番組を成功させて東京へ戻られ、広告代理店の博報堂に転職されましたが、1973年から1974年にON・AIRされた「釧路 ないと.ナイト.Night」の最終回の日も、感動的な60分だったことでしょうね。


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tacit_tacet

70年代中頃、中学生だった私は地元四国のラジオ局の局アナがDJを担当する番組を愛聴しておりました。やはりそこでも思春期の少年少女たちの悩み相談の投書に対する真摯な対応が日々繰り返されておりました。
公共の電波を通じて、大人が子供たちの問いに誠実に向き合う、その様なやり取りが日本列島の各地で活発に行なわれていたのだと思うと、とても感慨深いものがあります。
by tacit_tacet (2010-05-25 01:42) 

tateichi_m

tacit_tacetさん、
そうですか。昔はラジオを通じて、DJとリスナー間に信頼関係が出来ていましたね。DJが頼りがいのあるお兄さん、お姉さんでした。
先日、かなり前の中島みゆきさんのオールナイトニッポンをYou Tubeで聴いたのですが、社会人女性のリスナーの「私は家庭の事情で高校へ進学出来なかったので、会社で中卒と云われイジメに合っています。」という手紙に、彼女は可哀相という同情だけではなく、厳しいとも思われる現実的なアドバイスをしていました。中島みゆきさんの深い洞察力と、思慮深さに感心しました。
by tateichi_m (2010-05-25 02:28) 

マイン

「夕月」大人っぽい歌詞の世界にお琴の音色が合ってますね(^^)♪

「寝た子を起こす子守唄」って子守唄ちゃうやん。。。(^^;)て思ってしまいました。笑
豊島たづみさん、とても良い声ですね。

中島みゆきさんのそのお話って、たしか「ファイト」という曲の中に使われてなかったでしょうか?横入りすみません(^^;)汗



by マイン (2010-05-25 08:30) 

tateichi_m

マインさん、
私が歌うと、「寝た子を泣かす子守唄」でした。(爆)
豊島たづみの声が、中島みゆきに少し似ていますね。

ファイト!は、ペンネーム:「私だって高校行きたかった」に捧げる唄ですね。
なんて思いやりの深い人なんでしょうね。
http://www.youtube.com/watch?v=G-ga8SfbtEo&feature=related
by tateichi_m (2010-05-25 17:40) 

ナツパパ

たとえば、愛...たしか見ていた筈なんですが、どうも記憶が曖昧で。
あの頃のドラマってよく出来ていましたね。
by ナツパパ (2010-05-26 08:26) 

シュガー

こんにちは

TB、ありがとうございます。
昨日、ひとことお礼コメントお送りしたのですが、
うまく送信できていなかったようです。m(__)m

「たとえば、愛」、DVD化が無理なら、
せめて文庫化でもしてくれるとうれしいな、と思います。

by シュガー (2010-05-26 08:59) 

tateichi_m

ナツパパさん、
私も断片的な記憶なんですが、当時はドラマを通して、
いろいろ考えさせられる内容のものが多かったと思います。
さすが、ドラマのTBSでした。
by tateichi_m (2010-05-26 16:05) 

tateichi_m

シュガーさん、
「たとえば、愛」のDVD化を望み人がかなりいますね。
13篇をBOXでリリースしてほしいです。
文庫ですと登場人物の心の細部も表現されて伝わりますので、
発刊されるといいですね。

失礼致しました。nice、コメントが反映されないとか、
sonetはときどきエラーが起こります。
先日、書き終えた記事を送信したら全部消えて、
「本文を入力してください」と表示される事が何度かあり、
深夜にPCの前でひとりでキレまくっていましたので、(爆)
送信を押す前に内容をコピーしています。
by tateichi_m (2010-05-26 16:10) 

冬子のファン

来月、TBSチャンネルにて「たとえば、愛」が放送されます。
楽しみです。
by 冬子のファン (2013-09-04 14:26) 

tateichi_m

冬子のファンさん、情報に感謝します。
「たとえば、愛」の往年ファンがたくさんいますので、
かなりの視聴率になるでしょうね。
全13話放送してくれると嬉しいのですが。

by tateichi_m (2013-09-05 00:48) 

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