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ニーチェの言葉 [CM]

超訳 ニーチェの言葉.jpg

1976年に野坂昭如が出演したサントリーウィスキー、ゴールド900のCM「♪ソソ、ソクラテスかプラトンか、ニ、ニ、ニーチェかサルトルか、みんな悩んでおおきくなったぁ~!」の、ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェの著作から、白取春彦が編訳"超訳"した「前向きな」人生訓「超訳 ニーチェの言葉」が今年1月15日に刊行されて話題になっているので読んでみました。

■ 誰もが喜べる喜びを わたしたちは、本当に喜ぶべきことを喜んでいるだろうか。他人の不幸や災厄を喜んではいないだろうか。復讐心や軽蔑心や差別の心を満足させる喜びになってはいないだろうか。

■ 努力を続ける 高みに向かって努力を続けることは、決して無駄ではない。今は無駄が多くて徒労のように見えるかもしれないが、少しずつ頂点へと進んでいるのは確かなのだ。

■ 楽しんで学ぶ楽しみというものは、いつも半可通の人の手にある。やり始めた趣味は、いつも楽しくて仕方がないものだ。大人であっても、遊ぶ楽しさを通じて何かの達人になっていくのだ。

■ 虚栄心の狡猾さ 自分の良からぬ性質や癖、悪い行動を素直に打ち明けたように見える場合でさえ、そのことによってもっと悪い部分を隠してしまおうという虚栄心が働いていることがままある「超訳 ニーチェの言葉」より

サントリーウィスキー、ゴールド900のCMは、東京コピーライターズ・クラブ会長、宣伝会議コピーライター養成講座校長、電通との共同出資で企業のブランディングを手掛ける広告制作プロダクション、「ナカハタ」の仲畑貴志さんが初めて手掛けたCM企画でした。仲畑さんは1988年にON・AIRされて反響を呼んだSONYのウォークマンのCMで、ニホンザルのチョロ松が目を閉じて、音楽を聴き入る姿を映したCM企画などを手掛けた業界でも著名な団塊世代のクリエイターです。

他には1978年のサントリー樹氷のCMソング「マイルド・ナイト」(歌:いしだあゆみ)や、「マイルド・ウォッカ」(歌:チェリッシュ)では、宇崎竜童の作曲に仲畑さんが作詞をしています。1981年のサントリー・トリスのCMでは、子犬が京都の路地裏を駆け巡るCMの企画・コピーを担当し、カンヌ国際広告映画祭金賞を受賞。京都出身の彼は工業高校時代に毎晩夜遊びをする不良少年だったそうで、卒業後は設計事務所勤務を経て広告業界に入り、頭角を現した叩き上げですが、私は好きですねぇ!こういう人!

ニーチェは学生時代からドイツの作曲家ワーグナーの熱烈なファンだったそうですが、同じ19世紀のドイツの作曲家でバッハ(Bach)、ベートーヴェン(Beethoven)と共にドイツ音楽に於ける「三大B」と称される、ブラームス(Brahms)の「ハンガリー舞曲第5番」と、シャープ・ファイブ、寺内タケシ&バニーズ、ベンチャーズのエレキ・インスト・バージョンです。


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ゆうのすけ

エレキでクラシックというと 寺内タケシさんの 「運命」を思い出します!^^
重苦しい感じのクラシックも こうすれば面白いし 興味湧きますよね!^^にゃはは 『フックト オン クラシックス』も大好きで 良く聴いてます。
やっぱり 眠くならないクラシックが良いです。^^
by ゆうのすけ (2010-11-10 03:23) 

ナツパパ

あ、この本、わたしも持ってますよ。
本屋の店頭で立ち読みをして、すぐ買っちゃいました。
by ナツパパ (2010-11-10 09:00) 

mwainfo

「ニ、ニ、ニーチェかサルトルか」、誰もが通り過ぎる時代の一ページ。
by mwainfo (2010-11-10 09:39) 

miopapa

ニーチェ
一時/学生時代にはまってた時が・・・
by miopapa (2010-11-10 14:57) 

tateichi_m

ゆうのすけさん、
寺内タケシが三橋美智也とコラボした、民謡シリーズも好きでした。
クラシックは苦手と言う人が多いですね。
私はクラシック音楽とジャズ通の上司に誘われて、
30代の頃から日フィル、新日フィル、NHKフィルのコンサートへも行くようになりました。それまでは同意見でした。
by tateichi_m (2010-11-10 21:42) 

tateichi_m

ナツパパさん、
混沌とした時代のせいか、数年前から心の充実を考えるような本が人気のようですね。
心が渇水状態の人達が求めるオアシスでしょうか。
by tateichi_m (2010-11-10 21:46) 

tateichi_m

mwainfoさん、
>誰もが通り過ぎる時代の一ページ
管、仙谷などは単純に通り過ぎたのでしょうか。
読書とは自身の心に還元して、教養として身に付ける事ですね。
最高学府出身でも、一部の議員には無教養貧民が多いです。
by tateichi_m (2010-11-10 21:50) 

tateichi_m

miopapaさん、
若い頃は哲学書を紐解いては、
仲間と議論を交わす熱い時代がありましたね。
by tateichi_m (2010-11-10 21:55) 

musselwhite

こんにちは。

哲学は一歩引いて見て居る存在です。
私の知人二人が哲学に凝って自殺していますが、伝え聞くと所によると人間の存在で悩んで居たそうです。
それに、読めば読む程悩みが増えます…
by musselwhite (2010-11-11 09:16) 

tateichi_m

musselwhiteさん、
三島由紀夫の自決から今月25日で40年になりますが、
凡人の私とは違う紙一重の頭脳の少年、青年時代は、哲学を追求し過ぎると現実離れした思想に走りやすいのでしょうね。
医学的に考えると現実逃避を考える時点で、正常な思考回路が麻痺しているのでしょう。
宗教哲学もそうですが、人生を切り開くのは自分の意志と努力次第なので、翻弄されるのは間違いだと思います。
私の友人は一部上場企業にいた頃、過労から睡眠薬で自殺未遂をしましたが、現在は食品関係の配送の仕事で元気にやっています。
肩書きやプライドを捨てる人生のスイッチも必要ですね。
by tateichi_m (2010-11-11 16:08) 

oira

『私は好きですねぇ!こういう人!』

同感です! きっと、こういう人が減っているのですね。
残念! 深みのある番組も、それをさせるCMもなくなった。

今や、軽薄●●の衆の感ありですね。

by oira (2010-11-11 23:06) 

tateichi_m

oiraさん、
テレビ番組も羞恥心の無さを逆手に取って売り出しているようなタレントが多く、
そのタレントを使ったCMはメッセージ性がなく、なんの商品のCMか解らないようなものが多いですね。
by tateichi_m (2010-11-12 00:40) 

マイン

うちの兄が倫理の授業でただ一つその言葉に感銘を受けた哲学者がいると言っていたので、「それって多分ニーチェでしょ??」と言うと兄は否定していましたがネットで二人で検索してみたらやはりニーチェの言葉でした。
私もニーチェは結構好きかもしれません。
最近ニーチェの意訳本がよく出てますが、すごく面白いですよね。
by マイン (2010-11-12 20:53) 

tateichi_m

マインさん、
ニーチェの名言、格言、ことわざがたくさんありますね。
その時に置かれた状況で、気持ちが安らぐ事もありますね。
by tateichi_m (2010-11-13 02:15) 

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