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JUN [Commercial Art]

天井桟敷JUN.jpg

JUNが協賛した劇団天井桟敷の1967年の公演、「天井桟敷定期会員募集」のポスターで、デザインは横尾忠則です。JUNは他にも1966年にアートシアター新宿文化で行われた、ジャズ・コンサート「八木正生リサイタル」に協賛して、単なるファッションメーカーから脱した意味でも高く評価されています。

1960年代後半に若者を中心にブームになった「アングラ(アンダー・グラウンド)劇」は、歌人で劇作家でもあった寺山修司が1966年に主宰した劇団、「演劇実験室・天井桟敷」の公演によるものが中心で、1967年から青山の草月会館ホールや新宿の末広亭などで公演を行っていました。1969年には渋谷に「天井桟敷館」が完成して、その後1976年に麻布十番に移りましたが現在はありません。寺山修司が映画を作る際の事務所だった、三田の「人力飛行機舎」の建物は今も残っているようです。

Classisal Elegance Image 70's.jpg 

1969年5月1日にリリースされたザ・ハプニングス・フォーのセカンド・アルバム、「クラシカル・エレガンス/バロック&ロール」のジャケットです。デザインはJUNの「Classical Eleganse Image '70」の、Sales promotion用ポスターがタイアップされて使われています。内容は以前UPしたヨーロッパのグループ、ティンカーペルス・フェアリーダストやアフロディテス・チャイルド、ポップトップスなどの1968年にヒットしたバロック調ポップスに影響を受けた楽曲です。

1970年~'71年に東京12チャンネル(現、テレビ東京)で土曜深夜に放送されていた、JUNが提供した洋楽番組「Now Explosion」のJUN&ROPEのCMで使われたフォーレの「ペレアスとメリザンド」の第三楽章です。


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musselwhite

ブログネタに事欠かない様ですね~
私は息切れ状態です。
私の偏った趣味の手持ちのライブ音源ばかりでは限度が有るし…

それにしても、知らない事ばかりで…勉強になります。
by musselwhite (2010-11-26 08:51) 

ナツパパ

良いなあ、横尾さんのイラスト。
こういうラストを見ると、あの時代を思い出します。
不思議なものですね。
by ナツパパ (2010-11-26 08:55) 

Laurence

tateichi_m さん、
当時、横尾忠則はたくさんのポスターを書いていました。深沢七郎が今川焼きの店を始めたとき(1971年の秋頃?)の包み紙は、横尾忠則が描いたものでした。その包み紙が欲しくて、今川焼きを買いに行きました。しかし、今川焼きを包んだ後だと、紙が湿り、乾かしてもしわになってしまい保存するには状態が悪く、残念な思いをしました。tateichi_m さんがアップしたポスターと同じようなイメージの包み紙だったような気がします。彼はテレビドラマ『寺内貫太郎一家』のタイトトルデザインを描いていただけでなく、ドラマにも出演していました。演技はうまいとは言えなかったのですが、独特な雰囲気を出していました。気になる存在の人でした。懐かしいです。
by Laurence (2010-11-26 16:41) 

tateichi_m

musselwhiteさん、
音楽はそれぞれに好みが分かれますが、ブログは人に合わせるものではないので自分中心、自由で良いのではと思います。趣味が合わなければ見なきゃ良いのですから。
たまに他人のブログに、自分好みの洋楽の薀蓄をたれる無礼者がいましたけど。(笑い)
職業柄、昔から電車の中や酒場、トイレの中などでもアイディアが浮かぶとメモに書きとめる習慣があるので、ブログだと寝る前に音楽を流してウィスキーを浴びながら昔の事を想い出しては下書きにしています。たくさん溜まり、時期に合わないものは削除している始末です。
by tateichi_m (2010-11-26 17:51) 

tateichi_m

ナツパパさん、
横尾忠則の初期のモチーフは日の丸が描かれた魚の缶詰からの発想で、
切り張りして制作するコラージュの技法を用いたのは彼でした。
クリマン(クリエイティヴ・マン)にとっての神様です。
by tateichi_m (2010-11-26 17:56) 

tateichi_m

Laurenceさん、
今川焼きは知りませんでしたが、私の父より少し上の年代の深沢七郎は、作家でありながらギタリストで、プレスリーやストーンズなどを好んで聴いたという私にとっても好人物でした。横尾忠則は天井桟敷にも参加していましたので、著名な作家陣とも親交があったようですね。個性が強く短気なので、喧嘩別れもあったようですが。
以前ivyscene1968に書いていますが、横尾忠則が1982年にイラストレイターから画家への転向宣言をしたときに、日本橋高島屋で世界のグラフィック・デザイナー11人展があって、私が敬愛する田中一光先生や永井一正先生が参加するそのレセプションに私も行きましたが、当時彼の油彩画を使って、ご本人が出演した資生堂のCMがありましたね。Laurenceさんのお友達が詳しいと思いますよ。
一昨年の大晦日から昨年お正月にかけて、渋谷パルコでアングラ演劇に使われたポスター展がありました。今度開催されるような時はご案内しますね。
by tateichi_m (2010-11-26 18:07) 

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