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初 釜 [コミュニケーション]

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今日は成人の日ですので女性は振袖を着て男性は羽織に袴の出で立ちが多いですが、数年前から若い人の間に和服が流行していますので、この機会に立ち居振る舞いや会席膳などを頂く際の、和のテーブルマナーを身に付けると良いと思います。

新年最初の茶会である「初釜」が始まりましたが、一昨年7月の「つばめのように」に書いた茶道家の北見宗幸さんは、裏千家茶家みやび流和装道マナー師範で、au/仲間由紀恵、松下由樹、EPSONカラリオ/柴咲コウ、東京メトロ/山田優などのCMも監修し、大企業の茶道部の講師のほか大学の茶道部の非常勤講師を務め、世界中で5000人というコマンドリー・ド・ボルドーのコマンドールの一人でもある文化人です。

北見宗幸さんは私が敬愛するグラフィックデザイナーの田中一光氏を中心に立ち上げた、クリエイター達の茶集団「青庵」の主宰者の一人である、グラフィックデザイナーの麹谷宏氏によって2008年に創立された、男性だけの茶道集団「六志会」の茶道指導もされています。田中氏も茶道を嗜まれていて、宗一という茶名を持つ方でした。茶名は一通りの茶道の流れを学び得て、初心に戻るときにお家元から頂きますが、私が茶名を拝受いたしましたら宗正となります。

田中一光氏の山中湖の別荘には茶室があり、そこで手作りの道具を用意して茶会をすることになりました。田中氏は"そのしつらえがすごく良かった"、"利休が生きていたら、きっとやりたかったであろうというような新しい茶会だった"と振り返り、"明治以降、お茶は女性に占領され、振り袖を着て、花嫁修業の一つとして…。というのが主流になってしまった。それをアート領域に取り戻したい"と話された、田中氏のこのような感性にも私は憬れました。

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画像はワイン茶会のパーティで写されたのを北見宗幸さんのブログからお借りしたもので、ワイン愛飲家でも知られる川島なお美さんは茶道も宗美という茶名を持つほどで、宗幸さんにワインを教えた先生でもあるそうです。私が宗幸さんと知り合って4年になりますので、30代後半くらいになられたと思いますが茶道家の気品と風格が備わっています。

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ワイン・バーのB.G.Mと云えばJAZZ!バリトン・サックス奏者でピアニストの作曲家、ジェリー・マリガンでショパンのプレリュード:ホ短調です。

 

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ゆうのすけ

お茶をいただくのは大好きですね。表千家 裏千家とか良く判りませんが お菓子をいただいたり 泡で表わされる陸地と そうでないところで表わされる 海・・・。以前 お茶の先生のところで 幾度か お茶を立てていただき お話を聞きましたが あまり堅苦しくなく ほんのちょっと崩したくらいで 落ちついていただくのが 良いお茶の席とお聞きしました。

御抹茶は 好きですね。・・・子供の頃 茶せんを 壊してしまい 怒られましたっけ!あの泡立て器みたいなの!意外と御道具も安くないんですよね。。。^^にゃはは
by ゆうのすけ (2011-01-10 06:05) 

musselwhite

こんにちは。
母が茶道を少々…そのせいか抹茶大好きでよく頂きます。
忙しい時は「どんぶり」で大量に…(笑)

私は小学校入学の頃から椅子の生活になり、今では正座が出来ませんので、茶道は無理と母に言われ、飲み方専門です。

仕事で茶室を何度か作った事が有りますが、流派によって細かい造作に決まり事があって思いの外面倒な思いをした記憶が有ります。
一つ一つのものが結構高価で…正座が出来ない分「足が出ました」。
by musselwhite (2011-01-10 11:09) 

ナツパパ

お茶の世界は総合芸術なのだ、と聞きます。
単にお茶を頂く以上に、部屋、食事、所作、など、洗練されていますね。
わたしはお茶を頂くだけですが、その世界には憧れます。
by ナツパパ (2011-01-10 11:13) 

n-project

国際版になった「MEN'S CLUB」34集以来表紙のモデルは必ず「カレッジ・リング」を付けていたのが特徴でしたが・・・この73号からは必ずというルールは無くなった様ですね。

VANとの蜜月は1967年10月70集迄で終わったと同時に1967年11月からは○月号若しくは○号と呼称が変わりました。

まさしく過度期の1968年1月号(73号)であったと思われます。
by n-project (2011-01-10 15:44) 

n-project

誤・・・まさしく過度期の1968年1月号(73号)であったと思われます。

正・・・まさしく過渡期の1968年1月号(73号)であったと思われます。
by n-project (2011-01-10 19:27) 

oira

遅れ遅れの、新年のご挨拶です。
本年も、「時代と共に流れる音楽の心」を聞かせていただきます。

着物を着て気持ちを新たにする。(感覚は違うかも知れませんが)
武士の心意気を感じるとでもいうのでしょうか。

茶道の原点も、儒教?かなといった気がしました。

今年もよろしくお願いいたします。
by oira (2011-01-10 21:41) 

tateichi_m

ゆうのすけさん、
一般的に日本の伝統の作法は基本を弁えた上で、心のゆとりで無作法にならない程度に崩すのが良いのでしょうね。
ゆうのすけさんは書道の嗜みがあるので、楷書に例えられるように何事も基本が大切ですよね。
道具もそうですが茶会の床の間に設える軸、花器に至るまで上を見るとため息がでます。(笑い)
by tateichi_m (2011-01-10 23:08) 

tateichi_m

musselwhiteさん、
どんぶりでも茶せんを使って点てる、その所作に気持ちが落ち着きますよね。
私は怪我の後遺症で左足首の稼動域が狭いので、正座は5分が限界ですが、リハビリのつもりで痛いのを我慢してやっています。
茶室の設計もされたのですか。拝見してみたいですね。友人の女性が美大の油彩を経て竹中工務店でパースデザイナーをやっていた頃に、私に向いていると云われて建築模型に興味を持って勉強をした事がありました。

>正座が出来ない分「足が出ました」。
痛々しいので、座布団5枚です。(笑い)
by tateichi_m (2011-01-10 23:16) 

tateichi_m

ナツパパさん、
茶会はその家の玄関を入ったところから始まるので、茶室に入る前に足袋や靴下などを玄関先で履き替えるなど、立ち居振る舞いから姿勢に至るまで細かな決まりごとがあるので、現代人になくなりかけている凛とした心の美学でもあるようです。
by tateichi_m (2011-01-10 23:32) 

tateichi_m

n-projectさん、
そうですね。私は子供ながらにも表紙のカレッジリングが印象的でした。
私が自分で初めて買ったのが、サイドバーに貼っている1968年2月号で、布製ステッカーが付録に付いていたのが嬉しかった事を憶えています。

実質的なIVYブームは1967年までだったと聞きますし、私もそう思いますが、メンクラ=IVYだったのがこの頃から内容も変わりましたね。
1947、8年生まれのバリバリのIVYだった知人達は、'67年頃からコンチを着ていて、その後はKentでした。
by tateichi_m (2011-01-11 00:04) 

tateichi_m

oiraさん、
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
茶名の宗の字の由来が大徳寺の名禅から「宗」の一字を授けられて以来、
上に使われているとされてます。
千利休の戦国時代に武士の嗜みと云われた茶道は、
大河ドラマなどでも戦略を練る場所が茶室ですし、
茶の心は、茶道を学ぶ者が、自ら感じ、学び取る。
ですので武士道にもつながるのですね。
by tateichi_m (2011-01-11 00:34) 

シュガー

ジェリー・マリガンのプレリュードEマイナー、

昔々のFMの深夜番組「アスペクト・イン・ジャズ」(解説:油井正一)
さんの番組テーマ曲でしたね。
夜空の月に雲がちょっとかかって、さっと走り抜けていくような雰囲気。
大好きな演奏です。

茶道の話からそれてすみません。
m(__)m

本年もよろしくお願いいたします。


by シュガー (2011-01-11 22:38) 

tateichi_m

シュガーさん、
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
「アスペクト・イン・ジャズ」は30年くらい前に時々聴いてましたが、
油井正一さんの落ち着いた語り口が好きでした。

ジェリー・マリガンのアルバム、「ナイト・ライツ」も洗練されていて好きです。
by tateichi_m (2011-01-12 03:36) 

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