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人生観と運命感 [人生観]

tanpopo.jpg

北海道もやっと、タンポポの花が咲き出しました。タンポポの種は風に吹かれて何処の地でも花を咲かせますので、この花の様に生命力豊かな人生を謳歌したいものです。

人生には予期せぬ事が起こるものですが、3月の初めに名古屋の義兄に筋ジストロフィーという病気の疑いがあって、3月9日から検査入院をした結果、筋ジストロフィーではなく「ALS(Amyotropic Lateral Sclerosis)筋萎縮性側索硬化症」と診断されて、身内一同たいへんショックを受けておりました。あれから二ヶ月が過ぎて、やっと義兄の病を冷静に受け止められるようになったのですが、今度は数年前から札幌に在住していた義兄のお兄さんが、風邪が原因で入院をしていたところ5月2日に急逝しました。名古屋の義兄の体調があまり良くないもので葬儀に姉夫妻は来られませんでしたが、兄弟を急に亡くされて落胆している義兄の心境を思うと、この連休は私も行楽をする気分ではありませんでした。

ALSは脳や末梢神経からの命令を筋肉に伝える、運動ニューロン(運動神経細胞)が侵される病気で、世界で10万人に2人という難病のひとつに指定されています。国内では約8000人の患者さんがこの不治の病と闘われていますが、現在の医学では治癒例がなくて、この病は発症後3年から5年くらいしか生きられないそうです。善人に限って、このような病苦や障害苦を背負わされているように思います。

義兄の病を聞く前に3月に所要で名古屋へ行く予定をしていて、その機会に以前からブログで交流させて頂いている岐阜の"miopapa"さんの工房に、ご挨拶を兼ねて伺わせて頂こうと考えていたのですが、諸事情で行けませんでしたので"miopapa"さんに状況をお話したところ、見ず知らずの私の身内の事をとても親身になって心配してくださり、名古屋のALS協会などの情報も教えて頂きました。ただ、ただ、ショックを受けていた時でしたのでとても励みになり、そのお気持ちに感謝しております。義兄は3月15日から入院をしていましたが、現在は自宅療養をしております。姉のところは子供がいませんので義兄と姉が大変なときに、私が傍に付いて心の支えになりたいと思いますが、札幌―名古屋間は遠いので東京へ戻ったら名古屋へ通うつもりです。


"みなみらんぼう"さんの1974年4月にリリースされた「コートにスミレを」を以前UPしましたが、"中島みゆき"さんのように、"みなみらんぼう"さんの楽曲にも独自の世界があります。1977年5月にリリースされたアルバム、「途上にて」から同名タイトルの曲です。1977年6月には「語り尽くせない5月」がリリースされて、このアルバムも好きですが現在は入手困難です。

途上にて

途上にて

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2001/12/05
  • メディア: CD

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コメント 14

の

んん、、、それは「お気の毒な事」しましたネ
名古屋と札幌ですか~(T_T)www
義兄さんの気持ちを考えると慰めの言葉みつかりませんデス

『心よりご冥福お祈り致します』
by (2010-05-11 02:37) 

tateichi_m

の さん、
お心遣い、ありがとうございます。
義兄のお兄さんと、あまりお会いす事がありませんでしたが、
雄弁家で気が強いタイプの人でしたので、急逝に驚いております。
札幌―名古屋は飛行機で1時間半ですが、遠いです。
by tateichi_m (2010-05-11 03:18) 

マイン

みなみらんぼうさん、実は最近NHKの「ぼくはピアノ」という曲を聴いて好きになりました。
渋い声と歌詞が素敵ですね。
ご家族のお話大変ショックだったと思います。
義兄さま精神的にも大変と思いますが、tateichi_mさんもご無理なさらないようお気をつけください。。。


by マイン (2010-05-11 09:04) 

ナツパパ

niceを押して良いものか迷いましたが、元気を出して、という意味で。
病は突然やってくるので、周りの人間には理不尽さすら感じてしまいます。
tateichi_mさん、どうかお気持ちを強くお持ちになって下さいね。
by ナツパパ (2010-05-11 09:10) 

tateichi_m

マインさん、ありがとうございます。
今年は1月から、敬愛していた友人が54歳で急逝するなど、心労続きでした。
みなみらんぼうさんは地味なシンガーソングライターですが、'71年のデビュー作「酔いどれ女の流れ歌」から'76年の「山口さんちのツトム君」など、
幅広い楽曲に才能を感じます。朴訥とした独特な歌唱も好きです。
by tateichi_m (2010-05-11 19:29) 

tateichi_m

ナツパパさん、ありがとうございます。
義兄は若い頃からバイクや車が趣味で、車は車検毎に新車に替えていましたので、その車を運転する事も出来なくなると思うと切ないですね。
今も医師の診断が、間違いであって欲しいと思っています。
by tateichi_m (2010-05-11 19:37) 

mwainfo

いつもお寄り頂き有難うございます。坂村真民さんの詩に、根強いタンポポを詠んだものがいくつかあります。「生命力豊かな」、まさにその通りですね。
by mwainfo (2010-05-12 00:06) 

tateichi_m

mwainfoさん、ありがとうございます。
坂村真民さん、好きな詩人のひとりです。「タンポポ魂」ですね。

踏みにじられても 食いちぎられても 死にもしない 枯れもしない
その根強さ そしてつねに 太陽に向かって咲く その明るさ
わたしはそれを わたしの魂とする
by tateichi_m (2010-05-12 00:48) 

miopapa

お義兄様
ご自宅に戻ることが出来たんですね・・・
自宅での、最愛の奥様に見守られての生活
奥様にとっては、とても辛くて大変かもしれませんが
先日のシンポジュウムの中でも
最近、医療関係者の一部に
大変、荒っぽい言葉を持ち出してしまい申し訳ありませんが
終末期に入ったといわれる患者さんを積極的に在宅に戻し
訪問医療の取り組みを始めているところが出始めていて
その成果として、延命率が立証されているとか・・・
それと、3~5年とお書きになられていますが
私の持ち得る数少ない情報の中でも、
BBS当時更新をしていた人の場合なんかは、
(残念ながら、今はお亡くなりに)
医者が
「医療的には/検査の数値の上からは絶対にあり得ない!」
と云いつつ、必死に看てくれていましたが、
3~5年+7年、何と7年も長く・・・
だから、奥様の愛と、ご本人の生への執念というか、
それに、生き甲斐となる物を自宅でもって貰えたら・・・
私は、勿論医学の専門知識のかけらも持ち合わせていませんが
病気こそ違え/ガンで手術を受け、手のつけようがないと
途中で中断をした、余命半年といわれた伯母が、
その後自宅に帰り、半年を過ぎ、今年5年目に入っていますし
自分がこんな身体になったとからか、
この世には、医学や理論では証明されない
人間の強さのようなものがあるような
少なくとも、あって良いと、あって欲しいと願っていす・・・
ですから、どうか皆さんで力を合わせて、気持ちを一つにして
頑張ってください!!
 この所の不摂生と無理がたたり、ついにダウン
 夜中に救急車のお世話なり病院へ・・・
 ようやく何とか、本日より仕事に・・・
 
by miopapa (2010-05-12 16:48) 

tateichi_m

miopapaさん、その節はありがとうございました。
救急車で運ばれたと聞いて驚きました。お身体だいじょうぶですか?
出来るだけ無理をなさらないで、御身大切になさってください。

義兄も姉も今までとは180度違う生活になって途惑う事も多いようですが、
先日亡くなった札幌のお兄さんのお嬢さん夫婦二世帯と、
成人を過ぎたお子さん達がそばに住んでいてお世話をしてくれていますし、介護ヘルパーさんも来ているようです。

>この世には、医学や理論では証明されない
人間の強さのようなものがあるような・・・
そうですね。
団塊世代の知人が4年前の4月に肝臓癌で余命2ヶ月の宣告を受けましたが、
大きな手術をした1年後にはリハビリ後に職場復帰をして、
現在もお元気で医師の仕事を続けています。
この方も奥さんの強い一念と愛情、献身的な看護がありました。

今般もお気にかけて頂き、ありがとうございます。
by tateichi_m (2010-05-12 21:23) 

oira

一念岩をも動かすということでしょうか。
体の中のなにがしかの因子も、周囲の愛のエネルギーと、ご自身の気で霧散することと思います。
by oira (2010-05-12 23:05) 

サントラ

館一さん
連休の間大変だったんですね。
義兄のお兄様にお悔やみを申し上げます。
名古屋の義兄様、ご家族の皆様の心中お察し致します。
私の40数年来の親友の奥さんが多分同じ様な病気じゃないでしょうか?全く体が動けずただ目が見えて耳が聞こえるだけです、自宅の介護ベッドで寝返りさえも打てず一日中テレビを見ているだけなんです。当初は医師から3年位しかもたないと言われていましたが、この状態がもう10年も続いているんです。唇ギリギリにマイクを近づけてセットしていて、呼ぶ時はわずかに唇を動かして「ピンポ~ン」と鳴らします。そしたら家族がのどに開けた穴から専用器具で胆を吸い上げるんです。もちろん本人が一番辛いでしょうけど10年もの長きに亘ると介護の家族も疲れ果てています。親友も仕事が終わったらすぐ帰って来て夕飯の支度から介護、家事全般と本当に大変な苦労をしています。私は時々様子を見に行くだけで何も出来なくて申し訳ないんですが・・・世の中には本当に残酷な難病があるものだと思います。
スミマセン、益々落ち込む様なコメントを長々と書いてしまいました、失礼しました。


by サントラ (2010-05-12 23:37) 

tateichi_m

oiraさん、
筋ジスは遺伝性で発症する場合が多く、ALSは原因がないのですが、
病は気からと云われるように気力、気の持ち方で治癒力が高まることもありますね。
死に至るのは病や事故が原因ですが、寿命なのだと思っています。
私も4年前に胃癌、大腸癌の疑いと症状がありましたが、大事にならなかったのが幸いです。
by tateichi_m (2010-05-13 00:44) 

tateichi_m

サントラさん、ありがとうございます。
ご友人と奥様にお見舞いを申し上げます。病は本人が一番気の毒なのですが、介護をする周囲の人達も精神的、肉体的に大変だと思います。
ALSの初期症状に数種のタイプがあるそうですが、義兄は舌と喉の筋力が低下しているので、栄養素を考えた離乳食のような食事をしています。
症状が進むと胃や喉の切開手術をして流動食を流したり、痰を吸入するのですね。心筋と呼吸筋が衰えると人工呼吸器を装着しますが・・・、癌もそうですが特にこの難病は本人も家族も辛いです。
by tateichi_m (2010-05-13 00:51) 

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