人間万事塞翁が馬 [人生観]
早いもので今日から霜月ですが、以前紹介した札幌緑愛病院の肝臓専門医、川西輝明先生のブログによると札幌は先月28日に初霜が降りたそうです。北海道へ赴任したのも5年前の11月でしたが、あの時は敢えて飛行機を利用せずに茨城の大洗港から深夜零時出航の三井商船のフェリーを使い、苫小牧港に翌日の夕方6時に入港した18時間余りの愉しい船旅だった事を想い出します。
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青島幸男が1981年に処女作で直木賞を取った、「人間万事塞翁が馬」をパロディー化した小説、「人間万事塞翁が丙午」を読んだ事がありましたが、中国の古い書物「淮南子(えなんじ)」に「塞翁の馬が隣国に逃げたが、名馬を連れて帰ってきた。老人の子がその馬に乗って落馬し足を折ったが、おかげで隣国との戦乱の際に兵役をまぬがれて無事であった」という話が書かれています。
「人間万事塞翁が馬」の「人間(じんかん)」とは人間(にんげん)のことではなく、世間(せけん)という意味であり、「塞翁」とは城塞に住んでいる翁=老人という意味で、「城塞に住む老人の馬がもたらした運命は、福から禍へ、また禍から福へと人生に変化をもたらしました。仏教用語の「禍転じて福となす」のように、「人間の禍福は変転し、定まり無いものだ」という例えが書かれています。
私の人生も「塞翁が馬」といえる経験をしてきましたけれど、鮫島宗哉さんからのお言葉のように「ピンチはチャンス!チャンスはピンチ!」で、禍は幸福の始まりと考えて前向きに自身の壁を破り勇敢に生きていくことを心掛けます。
あっしのような者が言ったところで ちいとも説得力ないかもでやすが 前向きに生きられてくださいでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2011-11-02 20:28)
ぼんぼちぼちぼちさん、ありがとうございます。
あなたの文章には、十分説得力があります。
多彩な文章力がおありなので、ブログを興味深く拝見しています。
高円寺や吉祥寺の街を書かれていますが、
私も10月から中央線沿線の住民になりました。
by tateichi_m (2011-11-02 23:19)